協会の概要

南太平洋戦没者慰霊協会の目的

南太平洋で戦死した者の慰霊事業を中心として、戦没者の遺家族等戦争犠牲者に対する援護厚生を図り、もって広く社会福祉の増進に寄与することを目的とします。

南太平洋戦没者慰霊協会

南太平洋戦没者慰霊協会の事業内容

この法人は、前条の目的を達成するため前条の目的を達成するために次の事業を行ないます。

  1. 南太平洋諸島の戦没者の慰霊に関する事業
    1. 現地における慰霊祭の執行
    2. 遺骨収集の促進
  2. 南太平洋諸島の戦没者に関する記録及び名簿の作成に関する事業
  3. 機関紙の発行
  4. その他、前条の目的を達成するために必要な事業
  5. 南太平洋慰霊協会の事業実績 協会は下記の建設事業を海外に行いました。
    1. グアム平和慰霊公苑と我無山平和寺の建設(昭和45年6月・1970年6月)
    2. ソロモン平和慰霊公園の建設と「漁夫」の銅像建設 (昭和56年10月・1981年10月)
    3. ボルネオ「ラブアン平和公園」の建設(昭和59年4月 1984年4月)
南太平洋戦没者慰霊協会

趣旨とお願い

「戦後は終わった」という。だが今日の繁栄と平和に生きる私達は、南の島々の暗い洞窟の中、青い苔の下、あるいは暗黒の海底深く、いまなお十数万の同胞が眠っている事実を決して忘れることはできません。第二次世界大戦の折、中部太平洋及び南太平洋の戦域で約50万余にのぼる日本人将兵と民間人が戦没しま した。また米軍をはじめ連合軍の将兵と、平和な生活をしていた現地住民も多大の犠牲と尊い血を流しました。

南太平洋戦没者慰霊協会は、あのような悲惨な戦争は、再び繰り返してはならない。世界の人々は、みんな平和に幸福に共存しなければならないという不戦の願いをこめて、最も激しい戦いのあった戦域の中心である島、グアム・ガダルカナル・ボルネオに、すべての戦没者を合祀する表徴的慰霊塔と平和記念公苑を建設しました。昭和57年には、玉砕の島を代表するグアム島に、諸宗教合同の平和の祈りの家(我無山平和寺)を建築し、諸霊位の供養と世界平和の祈願を行いつつ、平和運動を展開しております。

これ等の建設と運営については、すべて全国篤志家からの浄財と現地市民の温かい協力によるもので、政府からの資金的援助は受けておりません。それ故にいろいろと資金的に困難がありました。今後の課題は、これ等の施設をどう維持管理し、次の世代へ継承してゆくかでありましょう。

すべての戦没者は、それぞれの祖国の安泰と隆昌を願いつつ、その青春と忠誠心を捧げたのであります。いま私たちは、不幸にして異郷に散華した一般市民そし て将兵の心境を偲び、世界平和のために、どのような困難があろうとも、永久にこれ等の平和公苑を守りぬかなければならないと決意しております。


国境、人種、宗教、ことばのちがいを乗り越えて、寛容心をもって、本協会の慰霊事業にご理解とご協賛頂けますなら無上の喜びでございます。